台風による屋根修理は火災保険を利用しよう!申請期限と請求のコツ

毎年、台風シーズンが来ると増加するのが台風による屋根の被害です。

強風で屋根が破損し、雨漏りを起こすと、壁紙や柱がカビてしまうだけでなく、家具や家電への被害など被害が大きくなることが考えられますので、屋根修理はできるだけ早く行うことをおすすめします。

しかし、屋根の修繕は安易にできる箇所ではないことから、修理費用が数十万〜数百万円と大変高額になる傾向にあります。

そこで、おすすめしたいのが火災保険を利用した屋根修理です。火災保険を利用することで家計への負担を大幅に減らすことができます!

本記事では、屋根修理でスムーズに火災保険請求するためのコツをまとめています。この記事を読めば、初めての方でも、火災保険の申請から受け取りまで迷わずに行うことができます!ぜひ、最後までご覧ください。

台風が原因の屋根修理で火災保険の申請は可能!

火災保険は、自然災害による被害全般をカバーできる補償です。台風による被害も補償対象となりますので、ぜひ火災保険を申請して屋根修理を行いましょう。

例えば、強風によって瓦が飛ばされた。雨どいが破損した。棟板金が変形したなど、台風によって受ける被害はさまざまですが、台風が直接的な原因であるということが認められれば、保険を請求することは可能です。

Q.保険で、台風の被害は支払対象となるのですか?

A.台風を直接の原因として保険の対象に損害が生じたのであれば、原則として補償対象となります。
ただし、ご契約内容により補償範囲や保険金額等が異なるため、最終的に修理見積書や写真などで内容を確認させていただき、お支払いの対象となるか否かをご案内いたします。

引用元:損保ジャパン「自然災害による事故のお手続き(風災)

台風による屋根修理で火災保険を請求できる条件は?

台風による屋根修理でもいくつかの条件を満たしていなければ、火災保険をもらうことができません。

請求する前に火災保険の請求条件に当てはまっているかを確認しておきましょう。

保険対象が「建物」で「風災」が適用範囲に入っている

ご加入中の火災保険の対象が「建物」で補償に「風災」を付帯していることが条件となります。

持ち家であれば、火災保険の対象に「建物」は含まれていることが一般的です。さらに「風災補償」も火災保険加入時に自動付帯されているケースがほとんどです。

しかし、いざ請求しようと思ったら風災補償が含まれていなかったというケースもありますので、事前に火災保険の適用範囲を確認しておきましょう。

最大瞬間風速20km/秒以上の風災被害であること

火災保険において、風災被害に認定されるには瞬間風速20km/秒以上の強風が3秒以上吹いていることが条件となります。

MEMO
大型の台風では風速50mを超えるものもありますので、屋根の瓦が飛ぶような強風であれば、最大瞬間風速20km/秒以上である場合がほとんどですが、念の為、テレビや気象庁のサイトから最大瞬間風速を確認しておくことをおすすめします。

台風被害にあった場合どうすればいい?素早く火災保険請求する3つのコツ

台風の被害にあったら、できるだけ早く修繕を行いたいものです。そのためも、保険金は素早く受け取って屋根の修理費用に回したいですよね。

しかしながら、火災保険の知識のない素人がスムーズな請求手続きを行うのは難しいでしょう。そこで、台風被害にあったらまず何をすべきか?初めてでもできるスムーズな請求の3つのコツをお教えします。

コツ①:被害にあったらまずは修理業者へ連絡

雨漏りをしている、瓦が落ちている、など少しでも屋根の異変に気付いたら、修理業者と加入中の損害保険会社へ連絡を入れましょう。

屋根被害は自分で確認することが難しく、実際の被害規模が分かりませんので、修理業者に依頼し、修理の必要性を確認してもらう必要があります。

しかし、同じ地域で台風被害による修理依頼や保険金請求が殺到するため、修理業者への依頼が遅いと1ヶ月以上待つことも考えられますので、修理業者への連絡は迅速に行うことがポイントです。

MEMO

スムーズに保険金を受け取るためには、できるだけ早く修理業者へ連絡し、修理の必要があると判断されれば、すぐに損害保険会社へ連絡を入れることが大切です。

コツ②:修理業者に見積書の依頼をする

修理業者に修理の必要性があると判断された場合には、保険会社へ提出するための見積書を依頼しましょう。

保険会社へ提出する見積書は、被害の規模が分かるように工事内容をより詳細に記載する必要があり、通常の修理見積書とは異なります。

保険会社の求める内容をしっかりと記載された見積書を提出することが、スムーズな保険金請求するコツです。そのためには、保険金請求実績のある修理業者を選ぶようにしましょう。

信頼できる業者へ見積書を依頼する方法に関しては以下の記事で詳しく紹介しています。

見積書 火災保険請求のコツは?見積書の書き方から業者への依頼方法まで徹底解説
注意
修理見積書は、保険会社が保険金をどのくらい出すかを決定するための重要な判断材料となります。見積書の内容が誤っていたり、不十分と判断されたりすれば、保険金の受け取りまでに時間がかかってしまいます。

コツ③:最短で保険金を請求したいなら火災保険の申請サポート業者へ依頼する

保険金を請求するためには、修理業者へ連絡を入れ、修理見積書を依頼。さらに保険会社から送られてくる書類を記入し、必要書類を揃えて送る必要があります。

火災保険は申請から保険金を受け取れるまで、最短2週間ほどで完結します。しかし、上記の保険請求の過程でどこかに誤りがあれば、保険金をもらうまで数ヶ月かかってしまうことも。

保険金請求を最短で受け取りたい方や、確実に保険金もらいたいという方には、火災保険の申請をサポートしてくれる申請サポート業者へ依頼することがおすすめです。

火災保険は自分で保険金請求するより専門業者に任せた方がいい?
MEMO

申請サポート業者は、修理業者への連絡から見積書を含む必要書類をすべて揃えてくれます。火災保険に精通した実績のあるプロがサポートしてくれるので、請求過程でつまずいたり、悩んだりすることがないというメリットがあります。自分で請求する自信がない方は、まずは申請サポート業者へ無料相談をしてみましょう。

屋根修理の請求に期限はある?

火災保険の請求期限は法律により、被害があってから3年以内と定められています。

3年以内であれば火災保険を請求することができますが、冒頭でもお伝えしたように屋根の破損は、実際に屋根に登ってみないと被災範囲が分からないうえに、放っておくと壁紙や柱にまで広範囲に被害が及ぶ可能性があります。

大切な家への被害を最小限に抑えるためにも、屋根修理は見つけ次第すぐに行うようにしましょう。

火災保険の適用期間|適用開始日や請求期限をわかりやすく解説

【注意】台風による屋根修理で火災保険がもらえない場合

屋根の修理業者に修理が必要と言われたのに、火災保険を申請したら保険金が下りなかったというケースもあります。

具体的にどんな場合に保険金をもらうことができないのかを知っておき、対処方法を考えましょう。

経年劣化と判断された場合

屋根が破損していても、台風ではなく経年劣化によるものだと判断された場合、火災保険の対象外となり保険金をもらうことができません。

【経年劣化】けいねんれっか

年月が経つうちに製品の品質・性能が低下すること。

引用元:webilo「デジタル広辞苑

年月の結果とともに徐々に劣化していき、修繕が必要になった場合のことを経年劣化といいます。20年30年と住んでいる家の屋根が台風の影響で破損したとしても、すべてが台風による被害と認められない可能性があります。

MEMO
経年劣化によると判断されれば、全額は出ないですが修理費用の一部が出る可能性もあります。素人目では判断しにくいポイントですので、不安な場合は申請業者へ相談してみましょう。申請をサポートしてもらうことで自分で申請するよりも保険金がもらえる可能性は高くなります。

屋根の修理費用が20万円以下だった場合

従来の風災補償では、20万円以上の災害のみを補償の対象とするFC方式(フランチャイズ方式)を採用していることが一般的でした。

Q.台風などの風災で、被害額が20万円以上の場合に補償対象になるとのことですが、20万円というのは免責金額のことですか?

免責金額ではありません。20万円以上の損害が発生した場合に、損害額をお支払いいたします。損害額が20万円未満の場合、お支払いの対象外となります。

(例)
・損害額18万円の場合
 →支払保険金:0円
・損害額21万円の場合
 →支払保険金:21万円
引用元:損保ジャパン「事故対応

ただし、近年の火災保険ではFC方式が採用されていない商品も多く、一概に20万円以下が保険対象とならないとは言えません。

各保険会社によってどの方式を取っているか異なりますので、事前に確認しておく必要があります。

まとめ

火災保険の中でも、被害件数が最も多いのが風災による事故です。

特に屋根の修理は、足場を組んでの大規模な修理となるため被害総額が大きくなりやすい場所です。さらには、雨漏りからの二次災害も予想されるため、屋根の修理は至急性を要します。

そんな時、火災保険でスムーズに保険金をもらえるととても助かりますよね。台風被害に合ってしまった場合には、今回ご紹介した請求のコツを参考に火災保険を素早く受け取れるように備えておきましょう。